水位計

水位計

水位観測は、河川上流域から河口、地下水、湖沼、海だけでなく、上下水道、工業、農業、工場そして工事現場等、様々な場面で行われています。測定方式も、水圧式、超音波式、電波式、フロート式、光学式など多種存在しています。

それぞれの測定方式にはメリットとデメリットが必ずあります。水中に投げ込み(センサー保護は必要)水圧を測る水圧式水位計。水面上から非接触に水位観測する電波式水位計や超音波式水位計。水面と接触したフロートの上下移動を捉えるフロート式水位計やデジタル式水位計。これら水位計は、適した固定方法や、配管路のご提案だけでなく、緊急時の対応が出来る様なメンテナンス性も合わせて検討する必要があります。

水位観測のお問合せを受ける時は必ずそれらの特徴を説明し、ベストな水位観測となるよう提案させて頂きます。

水位計の主な種類と特徴

◆ 投げ込み式

  • 水晶式水位計:水圧式水位計と同じ観測方式だが高精度
  • 水圧式水位計:大気圧を相殺する大気圧補正方式と絶対圧式などがある

◆ 非接触式 

  • 電波式水位計:機器構成がシンプルで一般河川では主流
  • 超音波式水位計:高精度観測には気温補正が必要
  • 光波式水位計:観測面が小さい

◆ 接触式 

  • フロート式水位計:フロートを垂直移動させる為の構造物が必要
  • デジタル式水位計:勾配に対応する仕様もある
  • 静電容量式水位計:高精度でメンテナンスも簡単  など

付属品の必要性

水位観測をする上で、基準となる量水標は、必須の付属品です。やむを得ない状況下で量水標が設置出来ない場合は、予め不動の固定点を決めておき、不動点と水面の高低差について管理しておくことで水位観測をする場合もあります。以下はそれぞれの測定方式で必要となる主な付属設備です。

◆ 共通:量水標、記録部収納設備、配管類
◆ 投げ込み式:センサー用保護管 ※ 無線式は配管経路不要
◆ 非接触式:センサー用取付架台
◆ 接触式(フロート式):観測井
◆ 接触式(デジタル式):センサー用取付架台 ※ 無線式は配管経路不要 など

量水標について

水位観測の基準となる量水標(水位目盛板)は、水位観測におけるもっとも重要な設備の一つです。量水標の目盛種類には、金属板に目盛シートが貼付されたもの、焼付塗装されたもの、夜光(蛍光含む)塗料を塗布したものが一般的に普及しています。板の表面に貼付されたり塗布されたものは、土砂や水分そして紫外線の影響により、やがては剥がれてしまいます。また量水標の設置は、最低水位部分に関しては一般的に水が無い(または堰き止める)時にしか設置出来ません。 出水期に水位の基準となる量水標の目盛が判読出来ないのは問題ですので、日頃から量水標の目盛が正確に読み取れることが大事です。その様なリスクを改善する為に、弊社では「凹凸式量水標」を提案しています。 高耐久な凹凸式量水標の設置実績は数十ヶ所に及びますが、2003年から現在まで導入後に交換した場所は1箇所もありません(凹部目盛の現地補修塗装を除く)。是非、お問合せ下さい。

量水標:凹凸量水標、カラー量水標

注:ご紹介カタログは多数ある中の一部です。その他、各種勾配量水標の特注品も承っております。お問い合わせ下さい。

選定のポイント

  1. 測定方式ごとのメリットを把握
  2. 設置方法
  3. 基準は量水標

様々な水位計選定の注意点

● ダム用水位計

ダムは流域面積が広い為、1cmあたりの水位変化で貯水量が大きく変わることから高精度な水位計を求められます。水面の上下移動を計測するフロート式水位計が利用されることが多いですが、観測井の状況により水晶式水位計を利用する場合もあります。水晶式水位計は高精度な水位計ですが、ダムの様に計測範囲が大きい場合、水の密度が変化する為に測定精度は影響を受けますので注意が必要です。ダムの測定範囲毎にスパン調整して対応する製品もありますが、弊社では、層別に水温補正をし、安定して高精度を保てる「水温補正付水晶式水位計」を推奨しています。

● 漏水量計

ダムでは監査廊で漏水量を測定しています。漏水量は三角堰や四角堰などで測りますが、越流した水の高さを測る為に水位計を設置します。測定精度は±1mmという高精度を求められます。弊社では高精度でメンテナンスが簡単な静電容量式を推奨しています。フロート式も高精度ですが、導水ホースが石灰等で詰まり易い為、管理上注意が必要です。

● 絶対圧式水位計

水圧式水位計は水中にある為、水圧と大気圧を圧力として受けます。大気圧補正方式を採用している水圧式水位計は水圧だけの計測となります。絶対圧式水位計は地上側に大気圧補正センサーを置き、その値を減算することで水位を表します。地上側の大気圧補正センサーと絶対圧式水位計の標高差、急激な大気圧の変化などのリスクに注意が必要です。

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